企業と経済

「企業と経済分野」は、企業経済に関する幅広い知識と、これに基づく的確な状況分析能力を身につけ、福祉の増進と社会の発展に寄与しうる人材を育成します。あわせて国際化・情報化が急激に進むなか、企業経済も激変しつつあることに鑑み、これからの企業像や組織経営のあり方をヴィジョンとして提示しうる人材を育成します。
期待される学生像は、現代の企業経済について学ぶ意欲を持つ学生です。さらに企業経済から発生しているさまざまな問題について、自ら積極的に取り組み解決策を考えようという意志を持つ学生を期待します。そして卒業後には、大学で学んだ企業経済に関する知識を生かし、社会に貢献したいと考える学生が望まれるでしょう。
主な進路は、民間企業、国家・地方公務員のほか、公認会計士、税理士、経営コンサルタントなどの専門職で社会貢献することが期待されています。また学部で身につけた知識をさらに高度な水準にまで高め、より専門的な知識を修得するために大学院に進学することも進路のひとつとして考えられるでしょう。

組織のマネジメントについて考えてみませんか?

大脇 史恵 准教授

(経営組織論)

近年企業の直面する経営環境の変化は激しくなっています。IT 化の進展、あらゆるものがインターネットにつながるIoT 時代の到来、AI(人工知能)やロボット技術の進展など、さまざまな技術革新が私たちの社会や生活そして職場での仕事のあり方に大きな変化を与えつつあります。また、需要の飽和、人々のライフスタイルと顧客ニーズの多様化、人口減少、シェアリング・エコノミーなどが進展しており、需要不足はなかなか解決に至りません。かつて企業に成功をもたらしたビジネスモデルであっても、これが今後も収益モデルであり続ける保証はなく、企業はビジネスモデルの見直しに迫られています。
これまでの日本企業は人材の同質性を前提とする集団主義的な経営体制を特徴とし、これがうまく機能して日本の高度成長を支えたとされます。従事する職務範囲についても無限定つまり仕事の分担や個人の役割を明確に定めずチームワークを重んじ、職務範囲無限定が可能とする柔軟な配置転換が経営環境の変化への適応力を高めていました。しかしながら事業のグローバル化のさらなる進展に伴い今日、人材や組織の面でもグローバル化を進めることが求められています。同質性でなく異質性こそが高いレベルのイノベーションの源泉ゆえ組織には人材の多様性(ダイバーシティ)が必要だとの認識が広がり、「多様な属性の違いを活かし、個々の人材の能力を最大限引き出すことにより、付加価値を生み出し続ける企業を目指し、全社的かつ継続的に進めて行く経営上の取組」である「ダイバーシティ2.0」を経済産業省が提唱しています。加えて、人口減少や働き手不足を背景として働き方改革という経営改革が求められており、具体的には、残業時間の削減、働く場所や時間の柔軟性の確保、生産性の向上などを焦点として議論されています。もちろんこれらは取組むべき事柄です。ですが働き方というならば、そもそも、いかにしたら人はやる気をもって働きたくなるのか、そして今日直面している経営環境の変化を背景としながら組織がそのような場となるためにはどうしたらよいのか、こうした問いこそが、経営改革を通して解決すべき根本的な問いであるといえるでしょう。
こうした問題の解決にあたり、組織のマネジメントについて研究する経営学は思考における視座を提供します。皆さん是非一緒に学びませんか。

大学生活の意義

小谷 広志さん

2005年度卒業生
みずほフィナンシャルグループ

静岡大学の人文社会科学部での大学生活は、とても有意義な時間でした。私は経営情報論ゼミに所属しており、全国大会に出場した際に合宿先で夜通し仲間達と討議したことは特に印象深く覚えています。
社会に出て改めて実感したことは、大学生活の意義とは単に知識を蓄積するだけではなく、仲間達と共に学び、自らのものにしていく経験の蓄積にこそあるということです。私が社会で様々な壁や困難に立ち向かえているのは、この経験の蓄積が礎になっています。
経済学科は、自由闊達な雰囲気の中で主体性と探求心を培い、また互いを高め合える素晴らしい仲間に出会える場所です。是非、大学での四年間を有意義なものにしてください。

自己成長できる環境

土屋 裕一さん

2009年度卒業生
静岡県庁

熱意ある教授陣による講義はどれも緊張感あるもので、経済学を学ぶにはもってこいの環境です。難しくてついていくのが精一杯という授業もありましたが、気の緩みがちな大学生活において自分を律し、社会人として必要な粘り強さを身につける貴重な時間だったと感じています。また、それ以上に講義を聞いていると、ニュースではよく耳にするけれど中身がよくわからなかったことに対し、「あ、なるほど」と思える瞬間が何度もあり、楽しみながら経済について学ぶことができました。
多くの授業がある中で、ゼミの活動は特に充実しています。都会のマンモス大学と異なり、各ゼミの学生は10人程度となっているため、教授と近い距離で話しができ、さらに学生同士が積極的に意見交換を行う中で自ら考える癖がつきました。このように、社会で役立つスキルを培うには絶好の環境が静岡大学にはあります。進学先で迷っている方は是非一度、静岡大学へ足を運んでみてください。