企業と経済

「企業と経済分野」は、企業経済に関する幅広い知識と、これに基づく的確な状況分析能力を身につけ、福祉の増進と社会の発展に寄与しうる人材を育成します。あわせて国際化・情報化が急激に進むなか、企業経済も激変しつつあることに鑑み、これからの企業像や組織経営のあり方をヴィジョンとして提示しうる人材を育成します。
期待される学生像は、現代の企業経済について学ぶ意欲を持つ学生です。さらに企業経済から発生しているさまざまな問題について、自ら積極的に取り組み解決策を考えようという意志を持つ学生を期待します。そして卒業後には、大学で学んだ企業経済に関する知識を生かし、社会に貢献したいと考える学生が望まれるでしょう。
主な進路は、民間企業、国家・地方公務員のほか、公認会計士、税理士、経営コンサルタントなどの専門職で社会貢献することが期待されています。また学部で身につけた知識をさらに高度な水準にまで高め、より専門的な知識を修得するために大学院に進学することも進路のひとつとして考えられるでしょう。

会計の目を養おう

石川文子 准教授

(経済分析論)

毎年決算の時期になると、企業の売上高や利益に関する記事が新聞に掲載され、ニュースとして取り上げられます。上場企業の場合、年に数回、決算書類を作成し開示することが会計ルールによって定められており、そのため決算後の時期は、こういったニュースを目や耳にする機会が増えるわけです。みなさんが日常生活のなかで何気なく手に取っている商品を提供している企業がどのような活動をし、どういった経営成績になっているのか、会計的に言えば収益性はどうかということが決算書である財務諸表の数値をみることでわかります。「企業と経済分野」のなかで私が担当しているのは、こうしたニュースに関連する簿記や会計学といった会計に関する科目です。
情報機器や通信が発達した現代の生活において経済や企業に関するニュースや用語はごく当たり前に私達の身の回りに溢れています。企業や経済に関することは、一見、自分とは関係のない世界の話と感じているかもしれません。けれども、大学での勉強は、狭かった視野を広げてくれるかもしれません。会計について学べば企業活動や経済活動をより身近に、よりリアルに感じられるかもしれません。生活の中で漠然と感じていた不況感もそういうことだったのかと納得するかもしれません。また、会計的な目を養うことは、将来の就職先を選択する際の助けになるかもしれません。会計や経理に関心を持てば専門職を目指すきっかけになるかもしれません。そう遠くない将来ビジネスマンとして働く状況において会計の知識が役に立つ場面に遭遇するかもしれません。
ここでのお話しはすべて「かもしれない」という不確定的なものです。それを現実に変えるのはみなさんの大学での生活と意思だと思います。ぜひ会計の目を養ってみて下さい。

自らの意思を貫こう

加古光宏 さん

あずさ監査法人 名古屋事務所勤務・2006年卒業

公認会計士は、さまざまな会社の経営者と気兼ねなく触れあえる数少ない職業です。監査法人に所属して以来、さまざまな会社のトップレベルの方々とお会いでき、日々刺激を受けています。公認会計士試験に合格できたのは、教員や友人の応援、そして経済学科の雰囲気のおかげだと思います。経済学科は、自由で、なおかつ自らの意思を尊重してくれる雰囲気があります。裏を返せば、意思や目標がなければ大学生活が有意義には過ごせません。でも心配は不要です。私が公認会計士を目指したのは、大学に入学してからでした。自由な雰囲気を持つ経済学科なら、目標が見つけやすいと思います。目標を見つけたら、確固たる意思を貫いてください。そうすれば自ずと道は開けます。

大学生活という資源を有効に

堀田真矢 さん

東芝ロジスティクス(株)勤務、中国・大連駐在・2008年卒業

経営学ゼミに所属し、企業戦略論や組織論を体系立てて学び、討論を通じて理解を深められた時間は貴重でした。自分の持つ有限の資源をどのように分配・活用し利益を得るか、モデル化された理想像を蓄積できたのはこの時間があってこそです。国境を飛び越えて企業活動を行う現代の社会では、物流は複雑かつ緻密です。企業や消費者、その土地の現状など様々な要素がからんで物流は設計されます。まだまだ未熟ですが、それらを俯瞳する視野の下地も大学での講義やゼミ活動が培ってくれたと思います。静岡大学には勉強や友人との交流に、自由で豊かな環境があります。皆さんが大学生活という資源を有効に活用し、人生の飛躍のステップにされることを願っています。