理論と情報分野

理論と情報分野は、複雑な現代経済のさまざまな問題を論理的に考える理論的知識と、現実の統計データを用いた実証分析の能力を身につけ、行政や企業でこれからますます求められる「専門職」のための基礎的な力量を身につけることを目的にしています。
そのために本分野では、1年次のミクロ経済学I、マクロ経済学I、経済情報処理、経済数学を基礎に、2年次以降、ミクロ経済学II、マクロ経済学II、国際経済学、情報経済学といった理論系の専門科目と、統計学、経済統計学、計量経済学、社会計学、数量経済分析などの統計・情報関係の専門科目を体系的に学ぶ教育プログラムを用意しています。
卒業後の進路との関係では、一般の民間企業の他に、専門職のための幅広い基礎的知識と能力が求められる公務員、大学院進学、研究所や企業などの調査研究部門、各種専門職の資格試験(公務員試験と同様に、理論系科目を受験科目として含むケースが多い)を希望する学生のみなさんも支援できる特色をもっています。

発信スベキ情報ヲ蓄積セヨ

石橋太郎 教授

(経済情報論)

インターネットが普及して15年ほどが経ちます。最近では音声入力が可能なスマホが出現するなど、インターネットの垣根はますます低くなり、老若男女が利用しています。中でも、TwitterやFacebookといったSNSを利用した個人の情報発信が激増しています。きっとあなたもその1人かもしれません。そこで一度考えてみませんか。あなたの情報発信は、社会に役に立っていますか。
こうした問いかけをするのには理由があります。海外に出て外国の人と話すと、信じられないかもしれませんが、日本(人)と韓国(人)と中国(人)の違いが分からない人に多く出会います。こうしたことが起きるのは、日本(人)のことを知らないからです。日本人による世界に向けた情報発信の少なさが原因です。
上海に住むビジネスマンが言っていました。「日本にはたくさんのいいものがある。それを日本人は発信しなければ、日本のこと、日本人のことを理解してもらえない。グローバルな社会で日本人が生き残っていくには、日本の情報発信はあまりにも脆弱だ」と。改めて「社会に役立つ情報」とはなんでしょうか。それは単なるつぶやきではないはずです。つぶやく技術を習得しても、中身がなければ資源の浪費、無駄でしかありません。例えば、英会話学校に行って英会話を学んでも、「語れるもの」を持っていなければ真のコミュニケーションやディスカッションができないことと同じです。「語れるもの」。それは、あなた自身の教養です。身に着けた教養が、「語れる」のであり、「社会に役立つ」情報です。大学4年間で自らの教養を高め、世界に向けた情報発信者の1人となってください。

勉強するのに良い環境

吉川 裕也 さん

大阪大学大学院在学・2013年卒業

経済学科は、経済学を勉強するには良い環境だと思います。1年時には入門科目があり、いろんな先生が経済学に興味を持てるようにおもしろい話(?)をしてくれます。2年から3年にかけては、計量の分野では基本的な統計学から計量経済学までを、また理論の分野では経済数学から中級経済理論までを段階的に学べます。そうした学習の中で、私は経済制度について興味を持ち、ゼミでの研究テーマとしました。ゼミでは悪戦苦闘しながらも興味を深めることができ、さらに研究したいとの思いから大阪大学大学院へ進学しました。私の経験から言うと、自分のやりたいことを経済学科では見つけることができると思います。

大学での出会いは人生の糧

岡村友加里 さん

静岡市役所勤務・2012年卒業

私は在学時、ミクロ経済学ゼミに所属していました。理論経済学は、実際身近で起きている経済問題を経済学の視点から根拠づけて展開する点が魅力であり、こうした考え方を学ぶことの大切さを社会人となった今でも実感しています。
また、大学での出会いは私にとって人生の糧となる貴重なものでした。ゼミでの活動を通し、困難を乗り越えた時の達成感を仲間と共有できたことは、大切な思い出となっています。就職でも、親身になってアドバイスをくださる恩師や先輩方、同じ目標をもち励ましあえる同級生との出会いがあったことで諦めず努力できたと思います。経済学を通して、一生ものの経験や出会いを得られる人が出てくれることを願っています。