進路・卒業生の声

卒業生の進路

大学院進学、大学教員、公立の高校・中学校教諭、私立の高校・中学校教諭、県庁、都庁、市役所、県警、JR、郵政事業、都市銀行、地方銀行、信用金庫、出版社、商社、百貨店、観光業、製造業、住宅建設業、流通業、情報サ-ビス等々

卒業生の声

古くて新しい世界の魅力

松江崇さん 1994年卒 
(北海道大学大学院文学研究科・准教授)

 様々な意味で世界の目が中国に集まっている現在では、すでに想像し難い状況なのかもしれませんが、私が人文学部に新設となった中国文学コースで中国語学を専攻することを決めたときには、友人はおろか行きつけの定食屋の大将にまで、その理由を問い詰められたものです。授業で中国語の歴史的変化の過程を学び、その精緻にしてダイナミックなメカニズムに魅せられたのだという説明もなかなか納得してもらえなかったのが懐かしく思い出されます。
 今改めて振り返ってみると、真に私を惹きつけたのは、中国語学そのものの魅力だけでなく、悠久の歴史を誇る中国という文化圏が、実は新たに参与し得るチャンスに満ち溢れた世界ではないかという漠然とした感覚だったようです。そしてこの感覚が、言いようのない閉塞感に苛まれていた当時の私を変えました。何事によらずやる気も根気もなかった私が、卒論のために毎日人文学部に残り、日が暮れるまで一心に方言データを打ちこむようになりました。高台の人文学部から下宿まで帰る途中、眼下に広がる市街地の明かりを見やりながら、何ごとかをやり遂げたという今までにない充実感が湧き上がってきた瞬間を、今でもはっきりと覚えています。
  皆さんの中にも当時の私と同じように漠然とした閉塞感を抱えている人も多いことでしょう。中国はそのような閉塞感を打破してくれる活力に満ち溢れた文化圏だと、私は考えています。静大には、代々、本格的な中国学の研究者が赴任され、実用的な中国語にとどまらず、学問としての中国語学・文学・文化を本格的に学ぶことができます。加えて静岡という落ち着いた環境と少人数制のメリットにより先生方とも近しくお付き合いできることも極めて幸運なことだと思います。
現在私も他大学で中国語学を講じていますが、その際、学問的な内容において学生に興味を持たせるのはもちろんのこと、自分が静大で得られた幸運を、自分の学生も享受できるように日々努力しているところです。皆さんも静大人文学部(現人文社会科学部)・日本・アジア言語文化コースで中国或はアジアという古くて新しい世界の魅力に触れてみませんか。

言語文化学科と就職

2006年卒 安原歩美さん(静岡県庁)

社会に出てからその必要性を強く感じたもののひとつに、「理解力」があります。仕事では、書類や仕事の内容はもちろん、人の考え方や周りの状況も理解する必要があります。よい成果をあげるには、周囲の人や状況を理解し味方にしなければならないからです。なかなか身につけにくい能力ですが、私の場合は、その基礎を言語文化学科で学べたのではないかと考えています。
言語文化学科の学問の特徴は、「言語から派生するあらゆる事柄を理解すること」だと思います。言語そのものや文学作品を個別にとらえるのではなく、背景となる文化の成り立ちや考え方など、言語が関わる全ての事柄を関連させて、これらとどのように向き合い、理解していくのかを学ぶ場だと考えています。
社会人となった今こそ、ここで学んだことが自分を支えてくれていると感じています。

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