対人援助職の倫理的・法的対応力の育成

対人援助職の倫理的・法的対応力の育成 page 55/68

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概要:
対人援助職の倫理的・法的対応力の育成

対人援助職の倫理的・法的対応力の育成多文化共生社会における臨床実践力と実証的研究能力の向上6.『ケースブック介護と在宅医療の倫理と法』の編集本専攻では,本プログラム開始前より,対人援助における倫理的,法的な問題についての見識や実践的な対応力を高める教育に力を入れてきた。12頁で述べたように,こうした教育改善の取り組みの成果を『ケースブック心理臨床の倫理と法』2009年,『薬剤師のモラルディレンマ』2010年として刊行し,広く全国の関連専門職に利用して頂いている。本プログラムのなかで,これに続くものとして,『ケースブック介護と在宅医療の倫理と法』の編集に取り組んできた。まず,介護と在宅医療の現場でどのような倫理的葛藤,モラルディレンマに直面しているのかを理解するために,平成22年11月22日に「介護と在宅医療の倫理的・法的問題検討会」を開催し,この分野で活躍する地域の専門職を招いて,現場の実情について話合って頂いた。特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所の管理者,社会福祉法人理事長,訪問看護ステーション所長,地域包括支援センター長,針灸院長,さらに理学療法士や介護福祉士の養成機関の教員など,計18名にご出席頂き,貴重なお話を伺うことができた。介護と在宅医療の倫理的・法的問題検討会これらのヒアリングをふまえて,14の事例ストーリーを作成し(下記ケース例参照),教員,大学院生に執筆分担し,検討を重ねた。平成23年9月24-25日には,伊豆市修善寺で合宿研究会を開催し,集中的にケース検討を行った。この研究会には,理学療法士の養成に携わる青田安史先生(浜松大学保健医療学部准教授,本専攻修了生)にも参加して頂き,指導・助言を頂いた。ケースブックは現在,編集の最終段階であり,本年中に刊行予定である。合宿研究会でのケース検討ケース例・在宅リハビリテーションで障碍の予後についての説明するとき・ショートステイで息子がケアプランを指示するとき・生活保護の被保護者のさまざまなケアを次々に要請されたとき・在宅療養者の経口摂取が困難になったとき・鎮静薬を飲まされて家に閉じ込められている患者を発見したとき・在宅で身体拘束を発見したとき・介護に熱心な娘が母親を虐待していることを知ったとき・訪問介護でセクシュアルハラスメントを受けたとき・妻を介護している夫からプロポーズされたとき・認知症の患者のもとに遺産目的の次男が訪ねてきたとき・刑務所出所者の支援のために犯罪歴を隠すとき53