対人援助職の倫理的・法的対応力の育成

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概要:
対人援助職の倫理的・法的対応力の育成

対人援助職の倫理的・法的対応力の育成多文化共生社会における臨床実践力と実証的研究能力の向上B.講演会の開催研究会の継続的実施に加え,SARC静岡コミュニティケア研究会が協力し,本プログラム特別講演会を実施した。実践・研究など幅広い領域で着目をあびているナラティヴアプローチにヒントをえながら,当事者と支援者が共同で当事者の「自己の体験」の物語を創りあげていく実践を行っている浜松ぴあクリニックから2人の講師を招いた。概要は表2。表2:特別講演会の概要(本プログラム企画・SARC静岡コミュニティケア研究会協力)講演:「<ぴあ式>共に創る新しい「物語」の実践―浜松ぴあクリニックの事例から―」日時:2011年1月26日(水)場所:静岡大学人文学部概要:1「語り」の実践についての概要と意義2当事者による体験談の報告報告:ぴあクリニックPSW上久保真理子・「語り」の実践に参加している当事者(3)研究論文集の構想と検討これまでの活動実績を基盤に,現在,静岡大学の出版助成を受け,修了生を中心とした研究論文集を刊行すべく構想を練っている。なお,この論文集については,予算的条件がそろえばシリーズ化も射程に入れることとし,第1号については,早々に刊行できるよう,構成やテーマ・掲載可能論文等について現在,検討している。10.緩和ケアに携わる心理臨床家のための事例検討会平成22年6月5日(土)-6日(日),御殿場高原ホテルを会場に事例検討会を開催した。緩和ケアに携わる心理臨床家を対象に参加者を募集し,北は岩手県から南は鹿児島県まで,全国から72名の参加者が集った。1日目は2時間の事例検討を並行して4事例ずつ2セッション,2日目は2時間半の事例検討を並行して3事例で1セッション,計3セッションで11事例が検討された。参加者は2日間を通して3つの事例検討に参加したことになる。1日目には,静岡県立静岡がんセンターの大曲睦恵先生による「がん医療におけるチャイルド・ライフ・スペシャリストの活動」についての小講義を受けた。緩和医療においては他職種との協同が不可欠であることから,京都大学医学部付属病院の岸本寛史先生と,静岡県立静岡がんセンターの大坂巌先生より,医学的な観点からコメントを頂いた。緩和ケアチームを構成する一員として心理職が位置づけられており,心理臨床家の中でも緩和ケアを学びたいと考える者が多くなってきている。しかし,心理臨床家養成の大学院教育の中で緩和ケアを取り上げているところはごくわずかであり,卒後教育においても,その機会は極めて限られている。本検討会は,心理臨床家の養成教育ならびに卒後教育の一環として緩和ケアの実際を学ぶ貴重な機会を提供することができた。参加した学生にとっても,貴重な学びとなった。11.藤枝市立総合病院緩和ケア検討会藤枝市立総合病院では,緩和ケアの重要性を理解し,より良質な緩和ケアを提供するための多職種間の研修会を毎月開催している。本専攻はこの緩和ケア検討会と連携し,専攻の学生と教員が参加し,臨床現場における緩和の具体的な実践を意識した研究を協働して進めてきた。57