対人援助職の倫理的・法的対応力の育成

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概要:
対人援助職の倫理的・法的対応力の育成

対人援助職の倫理的・法的対応力の育成多文化共生社会における臨床実践力と実証的研究能力の向上客として靴を脱いで患者宅にお邪魔しケアする。医療倫有職の社会人学生である。看護師,管理栄養士,言語聴理や生命倫理の原点は変わらないにしても,施設内とは覚士,音楽療法士,介護福祉施設長,大学教員,介護教場面と環境が異なり,異なる対応が求められる。現在,員など多様な対人援助職として勤務しながら,本専攻で施設から在宅への流れが急速に進んでいるが,こうした学ぶ。本専攻では,例えば看護の専門技法などを教育す場面での倫理や法に注目した包括的な研究教育はまだほることはできない。それはすでに看護学部等で修得し,とんど始まっていない。在宅療養者を訪問する対人援助また日々の臨床実践のなかで研鑽を積んでいる。こうし職は,医師,看護師,薬剤師,理学療法士,作業療法士,た社会人学生には,臨床現場で学ぶ機会の少ない倫理的・ケアマネジャー,介護福祉士,訪問介護員,ソーシャル法的・社会的あるいは人間学的な面の教育研究を重視し,ワーカー,自治体職員,民生委員等々,じつに多様な職専門技法だけではなく,幅広い人間理解に裏打ちされた種である。どの専門職においても,多職種連携のヒュー倫理的・法的な見識を身につける対人援助職に成長するマン・ケア(Multiprofessional Human Care)に習熟すような教育研究を重視している。る必要がある。こうした連携を促進するような<訪問対共生社会学コースでは,学部卒業者,社会人,留学人援助職の倫理と法>が求められるであろう。生が混在している。ここでは全体として,実証的な調査大学院教育改革プログラムの中には,専門知識・技研究能力を身につけ,高度な政策的な判断もできるよう術の修得とそのための訓練を強調したものが目立つが,な専門職の養成をめざしている。また,専門社会調査士倫理面への取り組みはほとんどない。近時,個人や組織資格が取得できるよう,カリキュラムを整備している。ぐるみの事件が頻発し,そのたびに倫理の重要性が叫ば専門社会調査士を取得するためには,量的調査と質的調れる時代にあって,この欠落は大きい。とりわけヒュー査をバランスよく学習する必要がある。留学生や社会人マンケア・対人援助は倫理的規範をその本質的要素としの場合,学部レベルの社会調査士を取得していないため,て含んでいる。本プログラムは対人ケアの大学院教育に大学院生が学部レベルの社会調査士科目が履修できるよおけるこの未開拓の課題へのチャレンジでもある。う,カリキュラムの改正を行った。修了生が,さまざまな組織の意思決定・政策判断に社会調査を応用できるよう,教育研究を行っている。とりわけ臨床心理学コースでは,学内外での施設実2.総合的な実践的能力と習をできるだけ多く行い,実践的能力を高める必要があ実証的研究能力を身につけるる。新設2科目(臨床人間科学学外実習Ⅰ及びⅡ)で学外施設での実習,静岡大学こころの相談室での学内実習対人援助の高度専門職として,現場で通じる臨床実に経験豊かな心理臨床家によるスーパーヴィジョンを導践力を身につけることが求められる。この点で,本専攻入し,専門的で綿密な指導機会を提供し,多様化・複雑の構成の特徴から,コースによって異なる対応が求めら化する相談ニーズに対応できる援助能力を涵養する。れる。他のコースの学生も履修可能な学外実習に参加し,臨床心理学コースでは,ほとんどの学生が学部卒業多様な対人援助の現場を学ぶことが重要である。とくに後まもなく入学してくる。社会人の入学者もいるが,そヒューマン・ケア学コースの学生は多様な現場で活躍すの多くも心理臨床を初めて学ぶ。このコースでは,独立る専門家の招聘講義や,施設訪問などを通じて,倫理的・した心理臨床家となるための実践的な教育が求められ法的な対応も含む先進的な取り組みを学び,日々の臨床る。活動に活かしていくことが期待される。ヒューマン・ケア学コースでは,ほとんどの学生がすべてのコースの学生を通じて,徹底した調査に基5