静岡大学    ドイツ言語文化研究室

【報告】静大生による多言語朗読会 2018  ~ 原語で感じる世界の物語 ~

10月27日(土)14:00より大学会館3Fホールにて行なわれた「静大生による多言語朗読会」が無事に終了しました。

 ドイツ語班 プログラム    
 
Dornröschen  ~グリム童話より 「いばら姫」~

朗読
栗田 春花(言語文化 2年)
甲田 みずほ(言語文化 2年)
谷 充代(言語文化 1年)
鶴田 智也(言語文化 2年)
冨吉 乃愛(言語文化 1年)
松田 映里香(言語文化 2年)
吉田 実桜(言語文化 2年)

字幕操作・音楽操作
西山 貴季(言語文化 2年)
岩倉 沙奈(言語文化 3年)

協力教員
大薗 正彦(言語文化)

 パンフレットより


「その子は死ぬのではなく,百年の深い眠りに落ちるのです。」

いばら姫という物語には多くの生き物が登場します。眠りの呪いはそれらの生き物にも及び,さらに物にさえ影響を及ぼしていきます。お城中が静寂に包まれ深い眠りにつき,そして目ざめていく。その様子が見事に描写されています。


朗読ではさまざまなシーンに合わせて音楽を選び,読みの速さや強弱の付け方を工夫しました。ドイツ語らしく,いかに滑らかな発音にするか,メンバー同士で話し合いながら練習しましたので,どうぞ原語による物語の世界をお楽しみください。

(イラスト:甲田みずほ)




昔むかし 王さまと
お后(きさき)が いました


“ 王さまの娘は 15のときに
紡錘(つむ)に刺さって 死ぬのだ ”


“ この子は 死ぬのではなく
百年の 深い眠りに 落ちるのです ”


“ こんにちは おばあさん ”
王さまの娘は 言いました
“ 何を しているの ”

 “ 糸を 紡(つむ)いでいるんだよ ”

眠っている 美しい いばら姫の話は
国中に 広まりました
 


若者たちは いばらに ひっかかり
抜け出せないまま
みじめに 死んでいきました



“ いばらのうしろには 城があり
そこには とても美しい いばら姫が
もう 百年も前から 眠っている―― ”


“ そんなのは こわくない
美しい いばら姫に 会いに いってくる ”


ところが ちょうど そのとき
百年が すぎさりました


王子は 身をかがめると
いばら姫に 口づけを しました


そして ふたりは
死ぬまで 楽しく 暮らしました