静岡大学    ドイツ言語文化研究室

【報告】静大生による多言語朗読会 2021  ~ テーマ「旅」~

10月16日(土)13:00より大学会館3Fホールにてオンラインで行なわれた「静大生による多言語朗読会」が無事に終了しました。

 ドイツ語班 プログラム    
 
1. エーリッヒ・ケストナー
  「都会人のための夜の処方箋」

2. ユッタ・バウアー
  『おこりんぼママ』

3. ミュラー作詞・シューベルト作曲
  「冬の旅」より

4. ハイケ・ファラー
  『100年の旅』より


朗読
上野 綾弓(言語文化 3年)
片野 咲(言語文化 1年)
草賀 啓汰(言語文化 2年)
甲田 みずほ(言語文化 4年)
高林 美歩(言語文化 3年)
長谷川 優菜(言語文化 3年)
松本 聖矢(言語文化 2年)
吉濱 美佑(経済 4年)

音楽・字幕操作(協力)
谷 充代(言語文化 4年)
早川 遥月(言語文化 1年)
渡邉 知博(言語文化 4年)


協力教員
大薗 正彦(言語文化)
 パンフレットより    
  
ドイツ語班では,4つの作品から朗読します。

初めに朗読するのは,エーリッヒ・ケストナーの「都会人のための夜の処方箋」。人生に行き詰った都会人に対して,作者はユーモアを含めて解決に導きます。

続いての作品は,ユッタ・バウアー作の絵本『おこりんぼママ』です。お母さんペンギンに叱られて体がばらばらに飛んでいってしまったペンギンを助けてくれたのは……。

そして去年と同じく,今年も音楽作品の詩が登場します。シューベルトの『冬の旅』を取り上げ,その中から「おやすみ」「道しるべ」「宿」を朗読します。失恋した若者がひたすら旅を続ける物語はドイツの代表的なロマン主義の作品です。

「旅」をテーマとした今年,最後を飾るのはハイケ・ファラーの『100年の旅』です。0歳から99歳までの人生の旅の中,歳を重ねるごとに人はどんな世界が見えるのでしょうか。



どれでもいいから  バスに乗ること
いちど  乗りかえてもいい

行き先はどうでもいい  いずれわかる
ただ  夜であること



それから  最終バスに乗ること
バスが暗闇に消える前に……

(ケストナー「都会人のための夜の処方箋」)


きょう  ママが  ものすごーく  どなるから
からだが  バラバラになって  とんでった

(ユッタ・バウアー『おこりんぼママ』)
 



よそ者として  ぼくは  やってきて
よそ者として  また  去ってゆく



ひと筋の道を  行かねばならない
誰も  引き返したことのない道を


それならば  先へ行こう  ひたすら先へ
わが忠実な旅の杖よ

(シューベルト作曲「冬の旅」より)

2歳    でんぐり返し  もう  できる?  そう!
でも  生きてるって  感じるそのとき――

3歳    いつか  死ぬんだって  ことも
わかってしまう

4歳    でも  ふつう  そんなこと  考えない
たいてい  ぜんぶ  忘れちゃう

17歳    とんでもないことが  起きた
恋に  落ちた

19歳    ときどき  自分が  嫌い
わたし  変われるかな

41歳    いつのまにか  ストレスだらけの生活

97歳    みんなが  いろんなことを  聞いてくる
たとえば  人生が  何を  教えてくれたか


98歳    そんなとき  ときどき  自分が
子どもの頃に  戻った気がする

99歳    人生で何かを学んだかしら?

(ハイケ・ファラー『100年の旅』より)