| 言語文化学科3年生の小林タバサさんが全日本学生ドイツ語弁論大会で優勝しました! |
2018年12月1日(土)に行われた第19回全日本学生ドイツ語弁論大会(主催:京都外国語大学)において,言語文化学科3年生の小林タバサさんが,優勝にあたる「ドイツ連邦共和国総領事賞/京都外国語大学総長賞」を受賞しました。
今年で19回目を数えるこの弁論大会では,全国の大学から選ばれた学生がドイツ語でスピーチを行い,母語話者審査員によるドイツ語での質疑応答を受けます。今回は13大学から19名が参加しました。
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小林さんは,これまで自ら子どもたちの支援活動に従事してきましたが,今回の弁論大会では,日頃から感じていることを取り上げ,"Der Sinn
des Spielens in der Kindheit"(子どもと遊び)というタイトルでスピーチを行いました。
静岡大学は小さな地方大学ですが,参加者の中には,都市圏の外国語系学部などで学んでいたり,ドイツ滞在歴の長い人も少なくありませんでした。今回の優勝は,小林さんの日頃の努力と入念な準備の成果だと言えるでしょう。 |
(日本語要旨)
子どもと遊び
フリードリヒ・フレーベルは、1837年に最初のキンダーガーテン(幼稚園)を創設しました。ドイツが産業化の真只中にあった当時、多くの子どもたちが労働力として酷使されていましたが、フレーベルは自由な遊びこそが子どもにとって最も重要であると説きました。彼の考案した幼稚園は世界中に伝播し、今に至っています。
遊びが子どもにとって大切であるというのは多くの研究でも明らかにされています。子どもは遊びを通して、社交性や問題解決能力、自律性を身につけることができます。遊びは、国連の定める子どもの基本的な権利の一つとして挙げられているほど重要です。
日本では、子どもの遊ぶ機会が減少しています。子どもたちは学校の授業が終わると部活や塾、習い事などにより多忙な日々を送っています。ベネッセの行った調査によれば、「もっとゆっくりすごしたい」と感じている小学生は約74%おり、中学生の一日あたりの外遊びの時間は平均して約17分しかありません。現行の日本の教育制度は子どもたちに基礎的な知識とリテラシーを習得させることには確かに成功しています。しかし、子どもたちは学ぶために遊びを犠牲にしています。21世紀の現在、子どもが働き手として搾取されることは無いものの、日本の子どもたちが置かれている状況は決して楽観視できません。文部科学省によると、2017年度の日本の子どもの自殺率は過去30年で最多を記録しました。自己肯定感の低さは、詰込み学習と遊びの欠如が明らかに関係しています。
創造性、楽観性、知的好奇心、共感能力など、遊びによってしか得られない素養があり、その意味で遊びは学びと同じくらい重要であると言えます。脱工業化、人工知能の発達の時代を迎えた今、子どもの創造性を養うことが今まで以上に求められています。子どもたちのバランスの取れた生活の実現のために、我々は遊びの重要性を再認識し、彼らが健やかにのびのびと育っていけるよう、遊ぶ機会をより多く提供すべきであると考えます。

小林タバサ |