静岡大学    ドイツ言語文化研究室
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ゆいのブレーメン便り  ー  夏期講座報告 2014

小川結衣さん(人文社会科学部言語文化学科)が,夏休みの間に参加したブレーメン大学の夏期講座について報告を寄せてくれました。Danke, Yui!

  勉強面
  生活面
  観光面


私は8/25~9/19にブレーメン大学で開講された夏期講座に参加しました。ブレーメン大学へはブレーメン中央駅から直通の路面電車に乗って行けます。

行くまでは,一人で参加したことと初めてのヨーロッパということで不安な気持ちと,1か月間での新しい出会いに対するドキドキでいっぱいでした。観光地ということで交通の便は良く,ほとんどが路面電車を使っての移動でした。

勉強面
まず夏期講座の初日にクラス分けのための学力テストを受けました。9月に開講されているということがあって,私の参加したコースは8月のコースの参加者の3分の1以下の参加者でした。そのためクラスは3つしかありませんでした。A1,A2・B1,B2~の3クラスです。私は真ん中のクラスに分けられました。

ドイツ語の文法をドイツ語で習うということはとても難しいことで,1つでも多くの単語を聞き取ろうと必死でした。授業の内容はテキストを使ってのワーク,パートナーとの対話練習,グループでのプロジェクトなどでした。


筆記のテストはクラスの中で良い成績をとれたのですが,スピーキングの面では他の留学生より劣っているなと感じました。いかに日頃文法しか勉強していなかったかが明らかになりました。

クラスの留学生が英語を流暢に話すことができ,休憩時間には英語でコミュニケーションをとっていて,私も流暢に話せたらいいのにと思ったのと同時に,ドイツ語を勉強しに来ているのだからそういった時間もドイツ語で話したらいいのにと疑問にも思いました。

ロシア人留学生も私と同じく英語が得意ではなかったので彼女たちとドイツ語会話の練習をしていました。そのため,彼女たちとは仲良くなりましたが,英語話者の人たちはその中で仲良くなっていて少し関わりづらかったです。

授業中は日本での授業と違いみなが先生の質問に答え,積極的に手を挙げていました。私もなるべく発言しようと試みましたが,やはり彼らのほうが堂々としていたため私の声はなかなか届きませんでした。コースの先生方はとても優しく,私の片言のドイツ語を熱心に聞き取ろうとしてくださり,私も英語に頼らずドイツ語で伝えたいと思いました。

一番良かったと思うのはプロジェクトです。計画では自分の意見を伝えなければいけないのでたくさん話し,活動ではその成功に向け積極的に意見交換をし,放課後にメンバーで集まったりしてプロジェクトの成功のために励みました。私のグループは寸劇をビデオで撮り上映するといったものでした。

また,個人でのドイツの都市のプレゼンテーションも,多くの人の前でドイツ語を話すというとても貴重な経験になりました。ドイツ語でなされるドイツ文法の解説を聞くということは常に意識を集中させなくてはならないことだったので,密度の濃い1ヶ月の夏期講座になりました。


生活面
私はブレーメンでの1ヶ月をホームステイで過ごしました。私がお世話になったホストファミリーはお母さんがイギリス出身の英語の先生,お父さんがドイツ人数学者で家の公用語が英語という家庭でした。

普段から留学生を積極的に受け入れているようで,滞在している間私の他に3人の留学生がいました。彼らはトルコ,バングラディッシュ,中国と国籍をはじめ年齢も様々でしたが,みながとても親切で積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれました。

初めはみんな英語で話しかけてくれていましたが,ドイツ語を話したかったら言ってとお母さんに言ってもらえたので,途中から日常でもドイツ語を話すようにしてもらいました。学校以外の時間もドイツ語を話せたのは寮に滞在していた他の留学生に比べたら大きな利点だったと思います。

休日は近所の公園に一緒に出かけたりしましたが,基本的には放任主義でした。キッチンも学生用のものがあり,自由に使うことができました。とても満足はしているのですが,初めに大学に支払った参加費・生活費の他にその家族に1ヶ月の生活費を支払ったのが少し疑問に感じました。1週間で10€でしたが40€の出費は予想外でした。

食事は,朝はカフェのサンドイッチ,昼は基本的に学校の食堂で食べ,夜は昼ご飯の量が多いためかあまり食欲がわかなかったのであまり食べないというのが普通でした。

どこに行ってもパン,じゃがいも,ソーセージがメニューのほとんどだったので栄養面にはとても気を使いました。日本食もあるにはあるのですが少し値が張ったので食べられなかったです。またドイツは硬水なので1ヶ月で髪が傷んだ気がしました。物価は安く,野菜やフルーツがお手頃な値段でした。


観光面
休日はドイツの様々な都市に小旅行に行きました。DB〈ドイツ鉄道〉を利用することがほとんどでしたが,ボンに行く際は高速バスをインターネットで予約し利用しました。

バスも電車もとても綺麗で快適な旅ができました。訪れたところが都会だったためか公共交通機関はとても発達していて全く不自由しませんでした。Schönes-Wochenende-TicketというものがDBにはあり,よく活用しました。

町の景観という面ではドイツは素晴らしく綺麗だと思いましたが,衛生面では日本の街や駅の方が綺麗だなと感じました。

ボンでは2泊しましたが,2日とも春からボンに留学しているまほさんの寮でお世話になりました。寮はキッチンが共用のようで,その寮の他の留学生の人とも会いました。彼らはまだドイツに来て日が浅かったのか,英語を話していました。

ボン,ケルンを観光した際は夏まで日本に留学していて顔なじみだったデニスと彼の彼女が一緒に行動してくれ,街を案内してくれました。訪れたどの街も風情があり,建造物の1つ1つが作品のようで,来てよかったと感じました。


1か月を通して,行く前と行った後では少しドイツ語を聞くが力ついたかなと感じます。聞き覚えのあるフレーズを今度は自分で発していき,それがものになるととても嬉しく感じました。たった1か月でしたがドイツがどういう国かということを知り,慣れるという点ではとても有益な1か月だったなと思います。

深い友達は短い期間で出来なかったですが,ホストファミリーや一緒に住んでいた留学生とはとても親密になり,今度ドイツを訪れる機会があれば是非再会したいと思います。今後どういう勉強をすることが私にとって必要なのかを認識できた夏期講座でした。
 (Y. Ogawa)