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学生の声 Students' Voices

「視野を広げたい人には文化人類学コースがおすすめ」

 私は、社会学科に入学したときから文化人類学コースに進もうと漠然と決めていました。他のコースと迷ったこともありましたが、自分のやりたいことが一番できるのは文化人類学コースだと考え、コース選択をしました。

 私は、アンケート調査などで統計をとるのではなく、インタビューを通してインフォーマントの思いを聞くことで調査をしたいという思いがありました。統計をとれば、数字からより正確な情報を手に入れることができますが、数字からは得ることができない情報もあります。話をする中で聞き出すことができる個人の主観的な考えなどがその1つです。文化人類学コースでは、インタビュー調査を中心に調査を行います。元々人の考えを聞いたり、その人の過去を聞いたりするのが好きということもあったため、文化人類学コースで用いる調査方法は自分に合っていました。社会学科にいる以上は、何らかの調査をすることになると思います。その際、どのような調査方法をしているかは、コースを選択するうえで重要な判断材料になると思います

 文化人類学コースに所属をしていて最も印象に残っていることは、3年生のときに行った4泊5日のフィールドワーク実習です。私たちの学年の調査地は、由比の山側にある入山という地域でした。自分たちが全く知らない地域で、泊まりこみで調査をするという経験は非常に貴重なものでした。知り合いがほとんどいない状態の中で、調査テーマに応じたインフォーマントを見つけるというのは中々難しいことでした。しかし、地域の人々とコミュニケーションをとる中で、知り合いを紹介していただくなどして新たなインフォーマントを見つけることができ、人のつながりの大切さと、人の温かさを感じることができました。これは、地域の人々と直接かかわり話を聞くことでできた経験だと思います。調査がうまく進まず苦しいこともありましたが、コースの仲間たちと一緒に過ごすので、みんなで励まし合ったり、笑いあったりすることで、実習を楽しむことができました。

 文化人類学コースに所属する中で、身についたことがあります。それは、多角的な視点で物事を見ることです。人々の文化や生活について深く調べようとするときに、視野が狭いとうまく調査が進みません。しかし、多角的な視点で見ると、新たな発見をすることができます。調査をうまく進めていくために、先生方や同級生の考えやアドバイスに耳を傾けるようにしていると、自然と物事を様々な視点で見るようになりました。このように視野が広がったことは、社会に出てもプラスになるはずです。

 文化人類学コースで3年間学び、自分の選択は正しかったと感じています。自分の視野が広がり、社会に出るうえで必要な準備をすることができました。文化人類学コースの先生方は、学問的なことに限らず人間的なことも教えてくれます。個人が興味を持っていることのほとんどは、文化人類学的に捉えることができます。文化人類学コースでは、自分のやりたいことを自由にすることができる環境が整っていると思います。

(髙橋 啓汰・2015年入学)