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学生の声 Students' Voices

「世の中や他人に少しだけ優しくなれる学びです!」

 文化人類学を学んできて一番感じたことは、世の中に対しての見方が多角的になったなということです。文化人類学では、特定の地域を深く研究していく地域学のような視点と、その地域で起こっていることを、日本や世界の他の地域と比較してみる比較文化学のような視点の2つを両方学ぶことができます。むしろ、両方を大切にしなくてはいけないのだと教わります。
 また、「文化」というとても広い概念の中でテーマを探すので、さまざまな人や物事と出会うことができます。教授の話はとても個性的で「講義科目のテーマが毎年変わる」というのも文化人類学コースの特徴なのかもしれません。

 このように幅広い視点をもつようになると、今まで1つのモノの見方しかできていなかった自分が(1つの見方しかできていないうちはそれが当たり前なので“1つ”という概念はないのですが)違った考え方もできるようになったり、新たな発見ができるようになったりします。すると、理解し難い考えや文化と出会ったときにも、少し余裕をもって見られるようになれるのかもしれないなと感じました。

 また、文化人類学の特徴として、“実践ができる”という点があげられると思います。
 大学3年次に行った「フィールドワーク実習」では、中山間地域でのお金にならない農の良さについて調査をしました。生業(ないわい)としての“農業”ではなく、家庭菜園のような家庭で続けられてきた“畑”に注目し、豊かな畑がいかにして現在まで残ってきたのか、その意味とは何かについて考察しました。1週間の調査実習でしたが、本当にあっという間で、寝不足の日々が続きました。そんな中でも地域の方へのインタビューを通して農の素晴らしさに触れられたことは私の将来を考える上でもいいきっかけとなりました。
 こうした実践ができることは、社会に出てからも役立つ“コミュニケーション力”や“計画性”などを身に着ける機会になったのではと思います。

 世界は広く、人それぞれ違うものです。言葉にすると、当たり前のように思うかもしれませんが、この言葉そのものを実感できる学びだと思います。多くの人や文化と出会い、なぜを追及することで、少しでも相手のことが理解できれば…。他人に少しだけ優しくすることができるかもしれないなと思いませんか?

(竹村 友花・2011年入学)