静岡大学 人文社会科学部 社会学科 人間学コース 文化人類学分野のウェブサイトです
文化人類学@静岡大学Cultural Anthropology at Shizuoka University |
学生の声 Students' Voices
「文化人類学コースで学んだこと、感じたこと」
私は、2年生に進学するタイミングで法学科から社会学科へ転学科し、文化人類学コースに入りました。法学が自分には合っていないのでないかと思ったことと、様々なテーマを扱う文化人類学がとても自由な学問に思え、憧れを感じたのがその理由ですが、結果としてこのコースで学ぶことができて、とても良かったと思っています。
コースで学んでいて強く感じたのは、自分で考え、発想する力が求められているということです。文化人類学にはもちろん様々な理論があり、それらを学ぶ授業もあります。一方で、文化人類学には、理論による一般化に当てはまらない小さな事例を現地調査によって描き出し、それが持つ意味を探るという側面もあります。そのためコースでの学びのメインは、先生が用意してくださる事例に対し、「この現象はこのように捉えられるのではないか。こういった側面があるのではないか。」と自分自身で考察し、ディスカッションすることにあります。そうした場では、周りの仲間から鋭い考察が聞けることも多く、刺激を受けると同時に、文化現象に対する今までにないメタ的な視点を得ることができました。
3年間で最も印象に残っているのは、やはりフィールドワーク実習です。そもそも毎日朝起きることができるのか、など始まる前は初めて経験する1週間に不安がいっぱいでした。私は調査地の伝統工芸品である「凧」に注目しました。ところが実際に行ってみると、インタビューするはずだった「職人」の方はもうそれほど凧はつくっておらず、むしろ「アマチュア」として制作している方のほうが多いことがわかりました。事前調査との食い違いに動揺しましたが、その時先生から「予想外のことがあれば、それは面白いものを見つけるチャンスだよ」というようなことを言っていただき、何とか調査の方向性を見出せました。また、一緒に調査した仲間もアドバイスをくれたり、笑わせたりしてくれて、とても充実した調査になったと思います。
これら文人コースでの学びで得られる、文化に対する視点や、自分の考えを言葉にして伝える力は、これからの人生でいろいろな事を経験するときに、今までにない面白さを与えてくれるのではないかと個人的に感じています。