スペインと聞いてイメージするフラメンコ、闘牛、白い村、イスラーム支配による異国情緒など、それら全てが凝縮されているのがアンダルシアです。マドリッドからAVEで2時間半で着くアクセスの容易なセビーリャは、オペラ『カルメン』や『セビーリャの理髪師』の舞台として知られています。ローマ時代の属州ヒスパニア・バエティカの主要都市として、カスティーリャ地方とは対比的に、速やかにローマ化されたことを誇りとしています。現在も街の至る所からローマ遺跡が出土します。西ゴート王国の時代には一時首都となりました。西ゴート王国崩壊後は、イスラーム文化繁栄の舞台となりました。ヒラルダの塔や黄金の塔はこの時代に建造されたものです。セビーリャは現在もナスル朝アイデンティティが強いです。
レコンキスタ終了後はアメリゴ・ベスプッチがセビーリャ港から出港することを皮切りに、新大陸との交易の中心となっていきました。ヒラルダの塔の隣にあるモスク跡に15世紀に建設されたカテドラルにはコロンブスの墓もあります。エル・エスコリアルの建築家フアン・デ・エレーラが手掛けたルネッサンス様式のインディアス古文書館には新大陸に関する資料が保管されており、コロンブス、マゼラン、コルテスの自筆文書や、トルデシージャス条約を見ることができます。史料のデジタル化が進んでいるので研究しやすいです。
以前は非常に治安の悪かったセビーリャですが、現在は街全体が整備されていて、アルカサル、サンタ・クルス街、地元で「きのこ」と呼ばれているメトロポル・パラソル、マエストランサ闘牛場等々簡単に歩いて見てまわることができます。
コンスティトゥシオン通りを下るとインフォメーションがあります。ここで、公共の交通機関では回りにくい白い村周遊や世界遺産ドニャーナ国立公園、国境の近いポルトガル南部巡りなどのリーズナブルな価格でのガイド付きツアーを手配してくれます。
インフォメーションで車を手配してもらってまず、アルタミラの洞窟壁画に比肩する(といわれている)旧石器時代の壁画を見にピレタ洞窟に向かいます。当日の思い付きだと予約でいっぱいで入れないことがあるので、前日までに希望を伝えると確実です。
サハラやセテニルといった白い村もお勧めです。ナポレオンに見つからないよう上からは見えない場所に村が作られています。Setenil de las BodegasのBodegasはローマ時代からワインの産地として知られたことから来ています。キリスト教徒がイスラーム教徒から奪回しようと7回攻めても攻略できなかったことからなまってセテニルの名がつけられています。イサベル女王がグラナダ陥落前に早産し亡くなったセバスティアン王子がこの村の守護聖人となっています。
ナスル朝の通商の要所だったロンダは近代闘牛の創設者ロメロが生まれた街で、由緒ある闘牛場が残っています。
有名なヌエボ橋。
現在のロンダとは別の場所にローマ時代のロンダがあります。
このようにインフォメーションで手配すると1日でセビーリャ、カディス、マラガ県の名所をまわることができます。
セビーリャに戻って今度はバスで20分とほど近いイタリカに行きます。こちらはハドリアヌス、トラヤヌス、テオドシウスといった皇帝が生まれたことで有名な地です。2万5000人を収容する円形劇場やモザイク、テルマエ・ロマエが残っています。


夜はフラメンコを見たり、バル巡りでフラメンキンを食べたりして、スペイン文化を満喫して下さい。













