島田市に210年前の和時計寄贈(4月4日(土)から展示公開)。言語文化学科卒業生の卒業論文がきっかけ

島田宿の時計師大武清之助が江戸時代後期の文化12(1815)年に製作した和時計が、東京都在住の研究家・近藤勝之氏(81)から島田市に寄贈され、3月24日に市役所で贈呈式が行われました。

26日付毎日新聞記事には、「清之助を研究していた静岡大の学生の卒業論文の相談に乗ったのを機に、島田市へ寄贈を提案した」とあり、この卒業論文は、2012年度言語文化学科卒業の永井萌子さん(小二田研究室)によるものです。

永井さんは、1年生のフィールドワーク授業「静岡の文化」にて、富士時計とフジ・オルゴールの調査研究を担当、成果発表会を時計工場のあった県立科学技術高校で行い、その様子はSBSテレビで報道されました。

その後、地元島田市博物館のボランティアに参加し、島田の時計師大武清助を知り、卒業研究を進めました。島田市博物館学芸員や民俗学者などの協力もあり、御子孫等を取材していく中で、近藤氏が大武清之助銘のある時計を所持していることを知り、2012年に近藤氏宅で実見・説明を受け、論文に写真・解説を掲載しました。卒業論文「島田時計」完成後、卒業直前の2013年3月には、島田市博物館分館にて卒業論文発表会「島田時計と大武清助」を行いました。

近藤氏がこの和時計と尺時計を都内の骨董商で購入したのはその数年前のことで、卒業研究のために島田の学生が訪問したことを非常に喜び、すぐに島田市に寄贈することを思いつきましたが、市側の受入態勢が整わず、保留されていたそうです。近藤氏は2024年6月に古典時計学会例会で「島田時計の歴史と初代大武清之助作の時計」という講演を行い、その頃改めて島田市博物館に寄贈の意向を伝え、今般の贈呈式が行われました。

寄贈された時計は、4月4日(土)から始まる島田市博物館収蔵品展「川越し大解剖!~大井川に残る江戸からのメッセージ~」で初公開されます。

各社報道も是非御覧ください。

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