人文社会科学部の教育方針

最大規模の複合学部、優れたスタッフを総結集

人文社会科学部は、静岡市内を一望のもとに見渡し、北には南アルプス・富士山、南は駿河湾を望み、全国の大学の中でも屈指の眺望と温暖な気候に恵まれています。その歴史は伝統ある旧制静岡高校にまでさかのぼり、新制大学としてスタートしてから2019年に70周年を迎えます。
人文社会科学部は社会学科・言語文化学科・法学科・経済学科の4学科からなり、これら全学科を基礎として、大学院人文社会科学研究科修士課程が設置されています。
今日、世界は、環境汚染、貧富の格差、ヨーロッパ諸国の財政危機、頻発する地域紛争、文化的・宗教的価値の衝突などが深刻化し、わが国においても、東日本大震災の惨禍と悲劇のただ中、国家財政破綻の危機、年金・医療制度への不安、若者の就職難、中流階級の崩壊、繰り返される企業不祥事等がその解決を待っています。人文社会科学部では約100人の優れたスタッフがその力を結集し、このような時代を生き抜くための問題解決の知識と能力をもち、自分のみではなく、友人や家族、地域の人々、さらには社会全体のために貢献できる人材を育てることを教育目標とします。

社会学科

人間そして社会にさまざまな角度から接近する学科というべき社会学科は、理論的色彩の強い分野から、現地調査や実験を重視する分野、文献資料を重視する分野に至るまで人文・社会科学のさまざまな領域に取り組んでいます。扱う対象も、人類の発生から現代まで、空間的には現代世界のありとあらゆる地域、そして精神から社会組織や技術まで、人間のあらゆる文化をカバーしています。この広大な地平を自由に探索できる学科です。

言語文化学科

言語文化学科は語学の実践的能力をのばしつつ、言語によって表現されるすべての文化事象に関する研究教育を行っています。そのために、従来の文学研究、言語研究という領域だけにとどまらず、様々な文化的側面に関わる学際的な領域も視野に入れたカリキュラムが組まれています。そこで、1 つ以上のプログラムに所属して、個別の地域や国における文学や言語などの研究を深く掘り下げると同時に、地域をまたがる研究手法を学び、更に幅広い領域の研究をすることができます。

法学科

法学科で学ぶ法律学と政治学は、幅広い社会科学的な素養をベースにして、紛争処理のルールの体系や、政治権力に対するコントロールのしくみなどを研究する学問領域です。このような分野の専門的能力は、今日ますます求められており、法学科では、それに応えるような人材を養成するための専門教育を行っています。
また、社会人のための4年制の夜間主コースも設置して、幅広く意欲ある学生を受け入れています。法学科の卒業生は、各種の民間企業や公務員はもちろん、裁判官・検察官・弁護士・司法書士・税理士等の法律専門家となって活躍しています。

経済学科

経済学は、かつて「市民社会の解剖学」ともいわれたように、その対象とする領域がきわめて広範な学問です。経済学科では、その広範な領域をカバーしながら、「より広くより深く」専門研究ができるような教育研究体制をとっています。
経済学科は、総勢約30名の多彩な教授陣が、〈理論と情報〉〈経済と政策〉〈企業と経済〉の3つの分野にわかれて、それぞれの専門を担当しています。社会人のための4年制の夜間主コースも設置されています。

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