- 社会学科の学生は、全学の学生向けに開講される「全学共通科目」と、人文社会科学部が開講する「人文社会科学部専門科目」を履修します。1)
- 社会学科の開講科目には、基本的に教員が話す形式の「講義」と、学生の発表を基本とする「演習」、具体的な作業を伴う「実習」があります。
- 「講義」科目は、コースに関わらず社会学科や他学科、他学部の学生に開かれていますが、「演習」と「実習」は基本的に社会学科の学生が対象です。
- この表では、「講義」科目だけを掲載しています。2)
- 他学部の科目も、科目によっては履修が可能で、一定の単位までは卒業単位としても認められます。
- 開講科目は、毎年多少の変更がありますので、注意して下さい。
人間学コース
授業科目名 | 授業の目的 | 備考 |
---|---|---|
人間学概論 | 人間学の基本的な考えかた、その課題と意義を理解することを目指します。 | |
哲学概論 | 「哲学」が、誰もが一度は抱いたことのある疑問に答えようとする知的な営みであることを、過去の思想家を踏まえて概説します。 | |
社会学概論 | 社会学の基本的な考え方、研究法といくつかのトピックについて学び、専門の基礎を身につけます。 | |
文化人類学概論 | 文化人類学の基本的な考え方や方法について学び、この分野でどのような研究がこれまでに行なわれてきたのかを概観します。 | |
哲学の歴史 I | 古代ギリシアから中世スコラ学へと至る哲学史を通じて、哲学の原型を理解することを目指します。 | |
哲学の歴史 II | ルネサンス期以降の哲学史を通じて、哲学についての理解を深めることを目指します。 | |
日本思想概論 | 神道、仏教、儒教など、日本の伝統的な諸思想において、いかなる世界観や人間観が示されてきたのかを学びます。 | 隔年開講 |
日本宗教思想 | 宗教とはいかなる営みであるのか、主に仏教思想を通じて理解することを目指します。 | 隔年開講 |
倫理学基礎論 | 倫理学の一分野であるメタ倫理学の諸学説を学ぶことにより、日常生活において交わされている議論の前提を問い直します。 | 隔年開講 |
芸術文化思想 | 芸術の諸ジャンルの概略史を基軸に、その芸術的意味、社会的背景などについて考えます。 | 隔年開講 |
ギリシア語 I | 語形変化を中心に、古代ギリシア語文法の基本を学びます。 | 隔年開講 |
ギリシア語 II | 統語法を中心にギリシア語文法を学び、簡単な文献であれば読解できるようになることを目指します。 | 隔年開講 |
ラテン語 I | ラテン語の基本的な変化を学びます。 | 隔年開講 |
ラテン語 II | ラテン語の簡単な文章を自力で読解できるようになることを目指します。 | 隔年開講 |
社会学基礎理論I | 現代社会学の主要な理論について理解し、そうした理論の意義を理解することを目標とします。 | 隔年開講 |
社会学基礎理論II | 現代社会の変動について社会学の理論や知識を活用して分析し、より良い社会のあり方を構想する想像力を養います。 | 隔年開講 |
社会調査入門 | 様々な社会調査法の特徴、技法、留意点などを学ぶことを通して、社会調査に関する基礎的なリテラシーを身につけます。 | |
家族とジェンダーの社会学 | 家族やジェンダーに関する社会学的視点を理解するとともに、変容する現代家族およびジェンダーの諸相を社会学的に考察する力を身につけます。 | 隔年開講 |
グローバル化の社会学 | グローバル化する現代社会のありようを、国家、エスニシティ、ケア、医療、家族などの側面から捉え、グローバル化と私たちの生活や人生のかかわりについて社会学的に考えます。 | 隔年開講 |
環境共生と地域の社会学 | 地域社会における自然環境と人間の共生のありようについて考えます。 | 隔年開講 |
教育現象の社会学 | 青年期移行問題について、教育史的な、あるいは学校問題的な視点を多く取り入れ、現在的な理解を深めます。 | 隔年開講 |
自己と関係の社会学 | 自分という認識に関わる日常的な相互行為や大きな社会的変化に注目し見えにくい負荷や課題を理解します。 | 隔年開講 |
地域社会と福祉 | 社会福祉に関わる諸テーマについて、福祉社会学の視点からアプローチし、特にマイノリティや社会的弱者の置かれている現実の理解を目指します。 | 隔年開講 |
地域社会学 | 私たちの住む身近な地域社会で生じる様々な課題について、社会学的に考察する力を身につけます。 | 隔年開講 |
仕事の社会学 | 私たちの人生(ライフコース)に沿った仕事と格差に関する諸問題について、実証的にアプローチし、社会学的なものの見方を身につけます。 | 隔年開講 |
計量社会学演習 | 社会学において広く用いられる統計解析の手法を、実際に統計解析ソフトを用いて学ぶ。また、計量分析の結果を適切に読み解く力(データリテラシー)も養う。 | 隔年開講 |
文化人類学基礎演習Ⅰ・Ⅱ | 文化人類学の近年の著作を読むことで、現在の人類学の語りの論理構成のあり方を学ぶとともに、これらの議論と人々が生きる日常を結びつけていく方法を学習します。 | Ⅰ・Ⅱは隔年開講 |
文化人類学応用演習Ⅰ・Ⅱ | 文化人類学の理論に関する文献の講読と討論をおこない、民族誌的記述、データ分析の手法を学びます。 | Ⅰ・Ⅱは隔年開講 |
文化人類学調査法Ⅰ・Ⅱ | 文化人類学の基本的な資料収集法であるフィールドワーク(現地調査)に関する基礎的な知識と技術について学びます。 | Ⅰ・Ⅱは隔年開講 |
フィールドワーク実習Ⅰ・Ⅱ | 文化人類学の基本的な資料収集法であるフィールドワーク(現地調査)を実際に体験し、その技法を習得します。 | Ⅰは前期、Ⅱは後期開講 |
地域社会論Ⅰ | 中国東南地域、台湾、香港、その他の華僑・華人社会といった周辺地域に焦点をあて、重層的な中国社会を読み解きます。 | 隔年開講 |
地域社会論Ⅱ | 文化人類学で地域社会を読み解く際、どのようなテーマで分析できるかを具体例から学びます。 | 隔年開講 |
現代文化論Ⅰ | 文化人類学の立場から、グローバル化と多文化主義について検討し、これからの地域研究のあり方について考えます。 | 隔年開講 |
現代文化論Ⅱ | 宗教という概念の再検討を通じて、現代社会における宗教の意義について考えます。 | 隔年開講 |
心理学コース
授業科目名 | 授業の目的 | 備考 |
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心理学概論 | 社会学科の1年生対象に、心理学の概説を行います。 | |
臨床心理学概論 | 社会学科の1年生対象に、臨床心理学の概説を行います。 | |
社会心理学概論 | 社会学科の1年生対象に、社会心理学の概説を行います。 | |
神経・生理心理学 | 心理学の生物学的基礎、特に脳と感覚器官の働きを理解します。 | 隔年開講 |
知覚・認知心理学 | 知覚・記憶などの基礎的な心的過程について、基本的な知識とその説明理論と研究の方法について概説します。 | 隔年開講 |
学習・言語心理学 | 学習・思考などの基礎的な心的過程について、基本的な知識とその説明理論と研究の方法について概説します。 | 隔年開講 |
社会・集団・家族心理学 | 社会心理学、特に社会的認知、社会的影響、集団力学に関する基礎知識を習得します。 | 隔年開講 |
感情・人格心理学 | 感情や人格の形成や理解・査定の諸理論とその歴史、最近の研究動向について学びます。 | 隔年開講 |
異常心理学(障害者・障害児心理学Ⅰ)、障害・福祉心理学(福祉心理学Ⅱ) | 障害とは、支援とは、精神保健福祉とは何かを考えるための重要な視点を検討します。 | 隔年開講 |
発達心理学 | 乳幼児期・児童期・青年期を中心に、発達の理論、身体・認知・対人関係など領域別の発達を紹介し、各時期の問題について論じます。 | 隔年開講 |
心理的アセスメント | 心の問題を適切に理解する方法として、観察、検査、面接など多様な手掛りから捉える方法と考え方について学びます。 | 隔年開講 |
心理学的支援法 | 悩みを抱える人々を援助する実践の学問である臨床心理学について、歴史、基本となる理論、対象と領域、援助の実際について学びます。 | 隔年開講 |
コミュニティ心理学、健康・医療心理学 | ストレスマネジメント、スキル訓練、グループ、カップル、家族、コミュニティ支援など、社会と支援活動の関係を検討します。 | 隔年開講 |
発達臨床心理学(福祉心理学Ⅰ)、障害児心理学(障害者・障害児心理学Ⅱ) | 不適応・発達障害・母子関係・虐待など発達上の問題と支援について、歴史、基本的考え方、領域と対象、援助の実際について学びます。 | 隔年開講 |
教育・学校心理学 | 学校領域での心理学的実践について論じます。 | |
司法・犯罪心理学 | 司法領域での心理学的実践について論じます。 | 隔年開講 |
産業・組織心理学 | 産業領域での心理学的実践について論じます。 | 隔年開講 |
精神疾患とその治療 | 精神医学の概説をします。 | 隔年開講 |
歴史学・考古学コース
授業科目名 | 授業の目的 | 備考 |
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歴史学概論 | 大学で学ぶ歴史学とはどのような学問かを検討したのち、各分野(日本史、西洋史・アジア史、考古学)において近年進められている興味深い研究について学びます。 | |
日本史概論 | 古代から近代に至る日本の社会・政治・経済・文化について、最新の研究成果をふまえながら概観・解説し、日本史の基礎知識を広げます。 | |
日本史概説 | 教科書にも記載されるような日本史(古代~近代)の「常識」や「通説」に対して、良質かつ最新の研究成果に基づきながら再検討を行います。 | |
外国史概論 | 中世から近代のヨーロッパと中国の歴史を概観し、ヨーロッパでは封建制、都市の成立、正統と異端、大航海時代を中心に、中国では東アジア地域の歴史的展開と特質について検討します。 | |
西洋史概説 | 古代オリエントから大航海時代まで、いくつかの基本的なトピックから西洋世界の歴史的展開を学ぶとともに、そこで得た知識を再構成する力を身につけます。 | |
アジア史概説 | 中世から近代の中国を中心に、東アジア地域の歴史的展開と特質について検討します。東アジア諸国の相互関係、西洋との比較などにも留意します。 | |
考古学概論 | 考古学がどのような学問かを理解し、遺跡・遺構・遺物からその内容を考えるとともに研究法、調査法について理解します。 | |
考古学概説 | 旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代などの各時期がどのような時代で、どのような研究が行われているのか学ぶことをとおして、考古学研究の概要を理解します。 | |
日本中世文化史 | 中世の文化や宗教について学ぶとともに、人々の心性に迫っていきます。また、現代との比較のなかで、中世社会を支えた慣習の重みについて理解を深めていきます。 | 隔年開講 |
日本中世社会史 | 近世における寺社・宗教者は、近世固有の政治体制・社会制度のうえに存在していた。かかる視点のもと、近世社会の特質を、寺社・寺社領を手がかりに読み解いていく。 | 隔年開講 |
日本近世地域史 | 畿内近国・駿河国を中心に、幕藩領主支配・町村を超えた結合・町村のあり方といった、地域を構成する諸要素・諸関係を読み解き、近世の地域社会について考える。 | 隔年開講 |
日本近世社会史 | 日本近世・近代社会の歴史的展開とその特質について、比較史的な視点をふまえながら、民衆運動・社会組織・経済構造などの検討を通じて明らかにします。 | 隔年開講 |
アジア文明史Ⅰ | 伝統日本とは異なる中国社会のあり方を理解するため、その起源である中国古代・中世の動向についてじっくり学んでいきます。 | 隔年開講 |
アジア文明史Ⅱ | 伝統日本とは異なる中国社会のあり方を理解するため、その起源である中国古代・中世の動向についてじっくり学んでいきます。 | 隔年開講 |
アジア社会史Ⅰ | アジアにおける社会主義政権のあり方について知識を深めるために、第二次大戦後の中国の動向について学びます。中央政権が出した政策が社会にどのような影響を及ぼすのかに注目します。 | 隔年開講 |
アジア社会史Ⅱ | 現在の中国を理解する上で不可欠な近代中国の社会史について学んでいきます。当時の中国に大きな影響を与えた日本やイギリス・アメリカ・ソ連など諸外国との関係についても注目します。 | 隔年開講 |
ヨーロッパ文明史Ⅰ | 隣接諸学や非文字資料にも目配りしながら、王朝・国家・象徴・儀礼・文字・聖書・植民・都市などについて学び、中世ヨーロッパ社会や文化への専門的理解を深めます。テーマは年度によって変更します。 | 隔年開講 |
ヨーロッパ文明史Ⅱ | 隣接諸学や非文字資料にも目配りしながら、王朝・国家・象徴・儀礼・文字・聖書・植民・都市などについて学び、中世ヨーロッパ社会や文化への専門的理解を深めます。テーマは年度によって変更します。 | 隔年開講 |
西洋社会史Ⅰ | 古代以来のキリスト教、特に千年王国論の系譜をたどり、近世イングランドにおけるその復活と1630年代の北米移住について考察し、ピューリタン革命を宗教と国際関係から検討します。 | 隔年開講 |
西洋社会史Ⅱ | イングランドのみならずウェールズやスコットランド、アイルランドといった地域の歴史にも注目し、近世の絶対王政成立やピューリタン革命の意義を複合国家の形成という視点から探ります。 | 隔年開講 |
先史文化論 | 新人(ホモ・サピエンス)の出現と拡散に関わる研究の全体像について学び、人類の行動的現代性や文化的多様性の起源に関する理解を深めます。 | 隔年開講 |
先史社会論 | 旧石器時代研究の様々な事例研究とその成果について学び、先史社会に接近するための考古学的な研究方法に関する理解を深めます。 | 隔年開講 |
農耕文化論 | 農耕文化の理解において重要な土器研究の方法と特徴を解説します。土器を中心とした物質文化研究から、いかにして編年を行い、文化や社会を復元する糸口を得るかを考えます。 | 隔年開講 |
農耕社会論 | 静岡清水平野の事例など農耕文化の形成過程を具体的に理解することを通して、考古学的な文化の復元、歴史の叙述の方法について考えます。 | 隔年開講 |